薪ストーブというとまずはどんなイメージを持っていますか?
かつての家の中のエネルギーの担い手は【薪】でした。
囲炉裏の火、煮炊き、お風呂、暖をとる・・・。
すぐ思いつくのは、デメリットばかりかもしれません。
薪の調達(薪作り)、薪運び、薪の保管
それから着火から始めて部屋が暖まるまで時間がかかる、
薪燃料は手動で、火が消えてしまわないように火加減を見ながら、
薪をくべる。そして定期的なメンテナンス・・・。
本体、煙突、設置工事費等がかかる・・・。
挙げたらキリがないくらいかもしれません。
最初からデメリットばかり並べてタイトルとは違い、なんだか
薪ストーブ全然楽しめなさそう・・・。
実際に私の家では現在、薪ストーブで暖をとっています。
・・・今シーズンから薪ストーブで暖をとることを復活した
という方が正しいかも。
正直なところ薪ストーブで暖をとっていたのは最初の2、3年くらい。
数年間使用していなかった理由は最初に挙げた例が本音。
でもメリットも体感しているから、薪ストーブで暖をとる事にしたのです。
・・・薪ストーブを随分使用していなかったので、インテリアという感じ
ではなく、使っていないから何となく物を置いていたという感じ。
(もったいないですね・・・。)
たまたま薪ストーブの辺りを片付けていた去年2020年の秋、
息子から今年の冬は薪ストーブを着けて欲しいとリクエスト。
(えっ!息子からそんなことを言ってくるなんて珍しいなぁと)
薪ストーブの暖かさと炎の揺らぎを幼いながらも身体が覚えているよう
でした。その頃の息子は4、5歳の頃だったと思います。
薪の調達や着火等大変だけど、身体の芯から暖まる遠赤外線の
暖房能力を身体が体感しているから薪ストーブを復活させようという
気持ちになり、暖をとり現在高校生の息子にもう一度、
火の暖かさと怖さ、炎の揺らぎと心地よさを再体感してもらいたいと
12月の雪が降り始めたなんてことないある日、
着火式&復活祭なんて言って、一番最初使い始めた着火時の
ワクワクした気持ちが蘇り家族でおぉ!いいね〜なんて言いながら
薪ストーブで暖をとり始めました。
家中が薪ストーブで暖まっていたある日、北陸地方に寒波到来。
一番寒い日に半袖短パン姿の息子。
その姿で一瞬だけど屋外に!その姿で屋外やめて〜と内心思い
ながらも、身体の芯から温まっている様子。
10代という若さの為か私と体感温度の差が少しあるよう。
就寝時はポカポカと暖かく、早朝はふんわりとやさしい暖かさが
残っています。
薪ストーブのメリットもまだまだたくさんあります。
醍醐味はゆらゆら揺れる炎。
揺れる炎を見ることで日々の忙しさ、慌ただしさを忘れさせて
くれるようなリフレッシュ効果があるようです。
炎を眺めながら温まっている時間は不思議とゆったり時間が
流れているような雰囲気。
普段からは使っていない言葉ですが「1/fのゆらぎ」というのでしょうか。
その他には、
・灯油や電気を使わないので地球環境にやさしいエコなストーブ。
・煮込み料理の鍋やお湯を入れたポットを置いて保温と加湿ができる。
・万が一の冬の停電時でも暖がとれる。
・インテリアとしてもおしゃれ。
薪の準備は大変ですが、
暖房器具でもあり調理も給湯もできるので災害時にも役立ちますし、
情報量が多く時間の流れが速い現在社会の中、
揺れる炎を見ながら、ゆっくりとした時間を楽しめる、
そんな冬の過ごし方いかがでしょうか?